大豆製品を食べているのに、イソフラボンの効果が感じられない?イソフラボンの効果を実感するカギはエクオールが作られているかどうかにあった!毎日大豆製品を取り入れつつエクオールチェックもしてみよう!
イソフラボンには、女性にうれしい効果がたくさんあります。美肌を目指したり、イキイキとした毎日を過ごしたりしたい女性にとって、見逃せない成分です。中には「大豆製品を食べているのに、イソフラボンの効果が感じられない」という人がいるのも事実。なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
今回はその理由と、効果を感じるための対処法をお話しします。
※この記事は、管理栄養士の「相田すみ子」さんがご紹介しています。
イソフラボンとは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする成分のことです。どんな効果をもたらすのか見ていきましょう。
元々エストロゲンには、肌のハリツヤや水分量を保つためのコラーゲンの生成を促す働きがあります。それに似た働きをもつイソフラボンも、同様の効果が見込めるのです。
バラバラな生理周期は、ホルモンバランスの乱れが原因のひとつです。ストレスなどでも、エストロゲンの分泌が減ってしまいます。
若いうちはピンとこないと思いますが、女性は閉経後、骨密度も低下していきます。
エストロゲンは、自律神経を整える働きがあります。自律神経の乱れは更年期障害でよく見られますが、若い人でもストレスなどが原因で、自律神経が乱れることもあるのです。 自律神経が乱れは、全身のだるさやめまい、不眠などさまざまな不調に繋がります。
★エストロゲンの分泌は年齢とともに、また若い方でもストレスが原因で低下していくので、肌のハリツヤや生理周期の乱れが気になる方はイソフラボンで補おう
「毎日豆乳や大豆製品を食べているけど、イマイチ効果が実感できない…」という人がいるのも事実です。その理由のひとつに、ダイゼインとエクオールという成分が関わっています。
イソフラボンの成分のひとつです。
イソフラボンの”ダイゼイン”という成分が、腸内の細菌によって変換されてできる物質です。
ダイゼインのまま吸収される人と、エクオールとして吸収される人に分かれます。ダイゼインのままでももちろん効果はあります。エクオールに変換されることで、ダイゼインのままよりも効果が発揮されやすくなることが分かっています。
エクオールを作ることができるのは、日本人の半分ほどです。10~20代の若い女性はさらに低くなり20%しか作れる人がいないという結果も出ています。残りの人は、大豆製品を摂取してもイソフラボンの効果を得られにくいのです。
「自分はエクオールを作れる人なのかな?」と思ったら、エクオールチェックをしてみるとよいでしょう。 キットを購入し、尿検査をして郵送するだけなので簡単に確認できます。この検査でエクオールが作られていないことが分かっても、次に紹介する生活習慣を見直すことで改善できるので安心してください。
編集部の20代女性2名に実際にソイチェックを使ってもらいました。
結果は…
【1人目】
【2人目】
2名とも「Level.2」で「エクオールをつくれていませんでした」という結果になりました。エクオールの健康効果を得るには、Level.4以上が理想とのことです。
検査自体とても簡単です。結果には、今後の改善や大豆生活を行うためのポイントも書かれています。編集部の2人も「検査できて結果が分かってよかった!」とこれからの生活に役立てると意気込んでいました。
大豆製品を毎日食べることで、エクオールが作られやすくなりますが、食べ過ぎはNGです。1日あたりのイソフラボン摂取量の目安は70~75mgです。 何にどれだけ含まれているかは、以下を目安にしてみてくださいね。
毎日、適度な運動をする人のほうが、エクオールを作りやすいというデータもあります。エクオールのためだけでなく健康維持にもつながるので、運動する習慣を身に付けましょう。
エクオールは、腸内に住んでいる細菌によって作られます。便秘がちだったり、腸内環境が乱れていたりする人はエクオールが作られていないかもしれません。食物繊維を含む豆類や野菜類を食べて、腸内環境を整えてあげましょう。
睡眠時間が8時間以上とたっぷり寝られている人は、エクオールが作られやすい傾向にあります。睡眠時間の確保は、健康や美にもつながることなので、早めの就寝を心がけましょうね。
イソフラボンの効果を実感するカギは、”エクオールが作られているかどうか”です。毎日大豆製品を食べているのに効果が感じられにくいという人は、一度エクオールチェックをしてみませんか?もし作られていないことが分かったら、今回ご紹介した対処法を試してみてくださいね。