チーズは栄養が豊富?水分を除いて凝縮して作られるチーズは効率よく栄養を補えるスーパーフードだった!管理栄養士である筆者がチーズに含まれる栄養と食べる際の注意点を解説します。チーズを上手に活用しよう!
皆さんチーズはよく食べますか?チーズには、よく知られているたんぱく質やカルシウムが補えるのはもちろん、ビタミンなどもバランスよく含まれています。この記事ではチーズの優れた栄養や食べる際の注意点について解説していきます。
※この記事は、管理栄養士の「矢崎海里」さんがご紹介しています。
たんぱく質はからだをつくる重要な栄養素です。チーズは肉が手に入らない時代、貴重なたんぱく源として古くから親しまれていました。
【100gあたりのたんぱく質】
・パルメザンチーズ 44.0g
・ゴーダチーズ 25.8g
・チェダーチーズ 25.7g
・プロセスチーズ 22.7g
・クリームチーズ 8.2g
・マスカルポーネチーズ 4.4g
100gあたりのたんぱく質は、種類によって異なります。ナチュラルチーズだとパルメザンチーズ44.0g、ゴーダチーズ25.8g、チェダーチーズ25.7gなどと多く、プロセスチーズも22.7gとなっています。ただしパルメザンチーズは粉チーズとして使用されることが多いので、たくさんの量を食べるのは難しいです。
反対にフレッシュタイプのナチュラルチーズはたんぱく質が少なめです。クリームチーズ8.2g、マスカルポーネチーズは4.4gです。ただしこのふたつはスイーツに使用されることもあるため、おやつでたんぱく質が補えるのは嬉しいですよね。
チーズは栄養が凝縮されているため牛乳より100gあたりのカルシウム量が高いです。ナチュラルチーズだとゴーダチーズ680mg、チェダーチーズ740mgなどと多く、プロセスチーズも630mgとなっています。
骨や歯を健康に保つために重要なカルシウム。チーズなど乳製品は、魚や野菜に含まれるカルシウムより吸収率が高いのが特徴です。その吸収率は約40%。さらに魚などに多く含まれるビタミンDと一緒に摂ることで、カルシウムの吸収率がアップします。
意外かも知れませんが、チーズには牛乳にはほとんど含まれていない、ビタミンAも含まれています。ビタミンAはクリームチーズやマスカルポーネなどにもバランスよく含まれているのが特徴です。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持にはたらく栄養素です。美肌などにも関わるビタミンで、かぼちゃや小松菜などの緑黄色野菜と一緒に摂ることでさらに効果がアップします。そのほかビタミンDやE、B群なども含まれているほか、良質な乳脂肪も豊富に含まれています。
チーズはおいしく、栄養も豊富なのでついついたくさん食べたくなってしまいますが、エネルギーや脂質、塩分も多いため食べ過ぎには注意が必要です。栄養表示をチェックしながら選ぶことも大切です。
チーズは食物繊維とビタミンC以外、全て含まれている食品です。食べ過ぎに注意しつつ、料理やおやつなどに活用しながら、上手に栄養を補いましょう。