そら豆の栄養が実はすごい?そら豆には健康にも美容にも役立つ栄養素が豊富に含まれています。管理栄養士である筆者が、そら豆の女性に嬉しい栄養素と効果についてご紹介します。そら豆を食べて健康的に美しくなろう!
皆さんは「そら豆」について、どんなイメージがありますか?普段の居酒屋だったり日常生活でよく食べられている枝豆やさやえんどうなどに比べると、食べる頻度が少ないといった方も多いのではないかと思います。そら豆は健康にも美容にも役立つ栄養素が豊富に含まれているので、実はとてもオススメな食材です。
今回はそんなそら豆の魅力についてお伝えしていきます。
※この記事は、管理栄養士の「柏木優」さんがご紹介しています。
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次に具体的な効果をご紹介していきます。
豆類には植物性のタンパク質が豊富に含まれていて、そら豆にも含まれています。タンパク質は、肌を作る材料になるので、そら豆を食べてタンパク質をしっかりと摂ることで美肌にも繋がります。肉や魚などの動物性のタンパク質と比べると、植物性のタンパク質は脂質が少なくヘルシーなので、ダイエット中の方にも安心して食べていただけます。
そら豆にはビタミンB1とB2が豊富に含まれています。ビタミンB群は、体の疲労回復と関係しています。体が疲れた状態が続くと、食事から摂った栄養素は体の回復のために使われてしまい、肌の修復にまで回らなくなります。 肌に期待した栄養素を送るためにも、ビタミンB群をしっかりと摂ることは肌の回復=美肌には大切です。
糖質をエネルギーに変えるために働き、体内に糖質が溜まることで余計な脂肪に変わることも防ぐことができます。
糖質と脂質の代謝を促し、体の疲労回復にも役立ちます。
肌のためにコラーゲンを摂る!といった方は多いのではないでしょうか?ビタミンCはコラーゲンを作ることを促す効果があり、美肌のためには欠かせない栄養素の1つです。
他にも老化を防ぐための抗酸化作用もあり、肌を若々しく美しく保つためにも重要な役割を果たしています。
そら豆には食物繊維も豊富です。食物繊維は腸内環境を整えて、便通をよくする効果が期待できます。腸内環境が整うことで、血液がきれいになり肌の状態もよくなります。
美肌効果でもお伝えしましたが、食物繊維は腸内環境を整えるはたらきがあります。
食物繊維には、水に溶けず便の嵩を増やす不溶性食物繊維と、水に溶けてネバネバとした状態で胃腸内を動く水溶性食物繊維の2つがあります。そら豆には、不溶性食物繊維が豊富に含まれています。便の嵩を増やすことで、便秘解消効果が期待できます。
カリウムは体の中の余分なナトリウムを体の外に出してくれる役割があります。むくみの原因にはいろいろあるのですが、塩分を取り過ぎてしまうこともむくみの原因のひとつです。カリウムの塩分を排出するはたらきは、むくみに効果的です。
葉酸といえば、妊娠中に必要な栄養素として広く知られていますが、実は妊娠前から必要な女性にとって大切な栄養素なんです。妊娠初期の、人によってはまだ妊娠に気がつく前の段階で赤ちゃんの脳や脊髄の基になる部分が作られます。この時に葉酸が不足してしまうと、先天性の異常ができてしまったりするので、女性は妊娠前から葉酸を摂ることが重要です。
そら豆の旬の時期は4〜6月です。この旬の時期に食べることで、栄養価は普段よりさらに高く質の良いものになります。
そら豆を食べる時、豆の薄皮を取り除いて食べることが多いと思います。この薄皮にこそ食物繊維が豊富に含まれているので、美肌のため、便秘改善のためにも薄皮を一緒に食べることが大切です。新鮮なものでないと皮が硬くなってしまい、食べたときの食感が悪くなるので、なるべく新鮮なものを食べるようにしましょう。
新鮮なものの方がより栄養価も高く、味も美味しく食べることができます。
これまでそら豆についてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか?そら豆には、私たちの体の健康を維持するため、美容のためにも役立つ栄養素が豊富に含まれています。カロリーも低めな嬉しい食材のそら豆は、食べながら健康的に美しくなりたい人に特におすすめです。新鮮な旬のものだとさらに栄養価も高いので、ぜひこれからの時期に、「そら豆」を選んで食べるようにしてみてくださいね。