味噌汁は塩分が多くむくみやすい?味噌汁は飲み方や具材を意識することでむくみ予防に繋がります。管理栄養士である筆者が、味噌汁とむくみの関係やおすすめの飲み方をご紹介します。今日から味噌汁を取り入れよう!
味噌汁は塩分が多くむくみやすいというイメージをもたれている方も多いのではないでしょうか?一方、味噌汁はむくみを解消するという情報もあり、どっちが本当なの?と気になっている方もいるでしょう。今回は、管理栄養士である著者が、味噌汁とむくみの関係、むくみを解消したい方におすすめの味噌汁の飲み方を紹介します。
※この記事は、管理栄養士の「山崎麻未」さんがご紹介しています。
人間のからだは、塩分濃度を均一にするために常に調節が行われています。塩分をたくさんとればとるほど、からだの中を薄めようとして水分をため込もうと働きます。塩辛いものを食べた時に喉が渇くのはそのためです。
★塩分の多いものをたくさん食べればむくみは起こります。
厚生労働省の1日の食塩摂取量の目標値は、男性7.5g未満、女性6.5g未満となっています。
味噌汁の食塩量はお椀1杯約1.2~1.5gです。実際食塩量がそれほど多いとは言えません。ラーメン1杯5.0~6.0gの食塩がふくまれているので、ラーメンを食べる方が食塩の摂取量はかなり多いと言えます。
1日に味噌汁を3杯以上飲んでしまえば1日の半分の食塩をとってしまうことになるため、1日の食塩摂取量を超えている可能性が高いです。食事中の食塩は味噌汁以外にもおかずやお菓子などにも含まれています。味噌汁でむくむと言われる原因は、味噌汁の飲みすぎや、味噌汁以外のおかずなどで塩分をとりすぎている可能性の人が多いと考えられます。
からだの中の塩分を外に排出する働きのあるミネラルである「カリウム」がポイントです!カリウムは野菜・海藻・果物に多くふくまれており、人間にとってかかせないミネラルの1つです。カリウムを多く含む具材と合わせることで、味噌汁はむくみ解消に効果的な飲み物となります。
★味噌自体にも「カリウム」は含まれているが野菜などに比べると少量
★味噌×具材でしっかりカリウムをとり入れることがむくみ解消のポイント
むくみを解消したいのであれば味噌汁の具材としてカリウムが多いものをたっぷり入れることがおすすめです。
おすすめは、豚もも肉を使った豚汁です。里芋やほうれん草、しめじなど、カリウムの多い具材をたっぷり入れて作ればむくみ予防になること間違いなしです!
飲みすぎてしまっては意味がありません。1日1~2杯を目安として、味噌汁以外の塩分量も意識してみることが大切です。
味噌汁の原料である味噌にはかなりたくさんの栄養素がふくまれており、飲む栄養と言っても過言ではありません。
糖質をエネルギーに変えて疲労回復を助ける働きがあります。
脂質をエネルギーに変えて皮膚の健康維持やからだの成長を助ける働きがあります。
からだの酸化を防ぎ、脳と神経を正常に保つ働きがあります。
便秘を予防し腸の健康を保ちます。余分な脂質や糖質の吸収をおさえます。
味噌は発酵食品のため、乳酸菌も豊富です。乳酸菌は腸内環境を整えてくれます。
女性ホルモンに似た作用のあるポリフェノールで、更年期障害予防してくれると考えられています。
免疫力向上や肥満予防に効果があると考えられています。
これだけの栄養素がふくまれているため、むくみを気にしすぎて飲まないのはとてももったいないと言えます。ぜひ毎日の生活にとり入れてみてくださいね。
いかがでしたでしょか。味噌汁は具材を意識することでむくみ予防にもなります。味噌汁を飲むことをためらっていた方はぜひ今日から取り入れてみてくださいね。