味噌で美肌になれるのは本当か?野菜ソムリエである筆者が、食べる美容液といわれる味噌の美肌効果について解説していきます。肌荒れ予防やダイエットにもオススメなお手軽味噌レシピもご紹介します。
日本の発酵文化を代表する調味料「味噌」が、身体に良いというのはみなさんもご存知のことでしょう。味噌はお肌に良い影響をもたらし美肌を作り上げてくれる成分を豊富に含んでいます。
「美肌になりたい」「肌荒れをなんとかしたい」
そんな方にぴったりな食材が味噌です。今回は、味噌が美肌を作る理由と肌荒れ予防にぴったりのお手軽味噌レシピを紹介します。
※この記事は、野菜ソムリエの「Kataoka Hana」さんがご紹介しています。
味噌は、蒸した大豆に麹と塩を加えてじっくりと発酵させて作ります。その発酵過程で作られる様々な成分が美肌を作る鍵となっているのです。
味噌作りに欠かせない「麹菌」の成分が、肌のセラミド合成を活性化します。セラミドが増えることで、肌の水分量がアップし肌の潤いを保つことができるのです。
味噌メーカーが行った調査では、4週間毎日2回味噌汁を飲んだ人は、飲まなかった人と比べて肌の角質の水分量が増えたと言われています。肌の水分量が増えれば乾燥や肌荒れ、シミやシワなど様々なトラブルを予防することができます。
味噌の原料となる大豆には女性ホルモンと似た働きをする「大豆イソフラボン」が含まれています。肌の弾力を保つコラーゲンや保湿を保つヒアルロン酸を増やす効果があります。プルプルの弾力のあるお肌と潤いのあるもちっとした美肌へ導いてくれます。味噌が食べる美容液と言われているのも納得ですね。
肌が荒れてしまったとき、どんなに良い化粧水や美容液などでスキンケアをしてもあまり効果が出なかった…そんな経験ありませんか?原因は、腸内環境が乱れていることかもしれません。腸内で食べ物の分解がうまくいかず、体内に老廃物が溜まると肌荒れをおこします。
★美肌を取り戻すには老廃物を体外へ排出することが一番
そこで活躍してくれるのが味噌に含まれる「オリゴ糖」と「乳酸菌」。味噌に含まれる乳酸菌は腸内の悪玉菌を減らし善玉菌を増やすとされ、オリゴ糖は善玉菌のエサとなります。味噌を食べ続けると腸内の善玉菌が活性化し腸内フローラを整えるため、溜まった老廃物を追い出します。
★腸内環境を整え、ハリのある瑞々しい美肌を作り出そう
味噌が肌荒れや美肌に効果的な食べ物と分かっても味噌だけ食べるというわけにもいきません。せっかく食べるのであれば、より効果的に美味しく、そしてお手軽に取り入れたいですよね!そこで、美肌や肌荒れ予防に効果的なお手軽味噌レシピを紹介します。
肌荒れ予防には味噌汁が一番ですが、毎日出汁をとって味噌汁を作るのって結構大変です。いつでも手軽に味噌汁を食べることのできる手作りインスタント味噌汁「味噌玉」の作り方を紹介します。
手軽に味噌汁が食べられるのでオススメです!
材料(複数個分) | |
赤味噌 | 大さじ1 |
かつお節 | 小さじ1 |
乾燥ワカメ | 大さじ1 |
ネギのみじん切り | 大さじ1 |
細かくカットした油あげ | 大さじ1 |
赤味噌には、交感神経の働きを促す大豆ペプチドが含まれていて、血流を良くし代謝がアップすると言われています。ダイエットに効果的でもあります。わかめにはミネラルが豊富に含まれているので、お肌にも栄養を与えてくれます。
材料(複数個分) | |
白味噌 | 大さじ1 |
かつお節 | 小さじ1 |
手毬麩 | 5個くらい |
炒りごま | 小さじ1 |
ネギのみじん切り | 大さじ1 |
白味噌には、アミノ酸が多く含まれているので興奮した神経を和らげ、ストレスに対応する働きをしてくれます。ストレスを溜めると肌荒れの原因にも繋がります。白味噌でストレスを解消し肌荒れを予防しましょう。
鮭は高タンパク、低カロリーです。美肌を作るコラーゲンも豊富に入っている魚なのです。鮭と味噌の最強コンビで美肌作り、肌荒れを予防しましょう。
材料 | |
生鮭の切り身 | 1枚 |
小松菜 | 1株 |
ブナシメジ | 1/8個 |
玉ねぎ | 1/4個 |
味噌 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
ごま油 | 小さじ1 |
塩胡椒 | 適量 |
味噌が美肌に効果的な成分を多く含んでいることは知って頂けたかと思います。ただ、やはり自炊というのが美肌生活における難関の1つです。今回のお手軽味噌レシピは簡単に作り置き出来て、すぐ食べられるものが中心です。ぜひ一度試してみて、長く続けられる美肌習慣の1つにして下さい!