実はきなこは栄養豊富?大豆から作られているきなこは、女性にとって嬉しい栄養がたくさん詰まっています。管理栄養士である著者が、きなこの効果と5分でできる時短レシピをご紹介します。
おもちやお団子に欠かせない「きなこ」。和菓子などに多く使用されているきなこは、大豆から作られているため栄養満点です!スイーツで栄養補給ができるならとってもうれしいですね。この記事では、女性に嬉しいきなこの栄養と、5分でできるマグカップケーキのレシピをご紹介します。
※この記事は、発酵食スペシャリストで管理栄養士の「矢崎海里」さんがご紹介しています。
きなこは大豆を炒って粉状にしたもので、香ばしい風味が特徴です。大豆から作られているきなこは栄養満点。粉末状になっているので、消化吸収にも優れており栄養素を効率よく体内に取り入れることができます。次からきなこの栄養素について解説していきます。
【きなこ100gあたりに含まれる栄養成分】
・カロリー 451kcal
・たんぱく質 36.7g
・食物繊維 18.1g
・炭水化物 28.5g
・脂質 25.7g
・糖質量 10.4g
【きなこ大さじ1杯(7g)あたりに含まれる栄養成分】
・カロリー 32kcal
・たんぱく質 2.6g
・食物繊維 1.3g
・炭水化物 2.0g
・脂質 1.8g
・糖質量 0.7g
きなこは大豆が原料なのでとても多くの栄養素がバランスよく含まれています。さらに、きなこは製造の過程で水分が少なくなるため、栄養成分がギュッと凝縮されており少ない量でもしっかり栄養摂取ができます。
きなこには、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが豊富に含まれています。トリプトファンは催眠効果のある神経伝達物質「セロトニン」の材料として、不眠に効果的とされています。
セロトニンが不足すると疲れやすい、やる気が出ないなどのうつ症状のほか、痛みを感じやすくなります。トリプトファンを摂取することで痛みを緩和し、生理痛を和らげる効果も期待できるため、生理痛で悩んでいる方は積極的に摂取しましょう。
赤血球の生成に関わり、貧血予防としてはたらく葉酸。胎児の発育にも重要な栄養素で、不足すると胎児に神経管閉塞障害が起こるなど、重要な栄養素です。妊娠初期はもちろんのこと、妊娠を考えている女性も積極的な摂取が推奨されています。妊婦さんや、妊活をしている方は意識して摂るようにしましょう。
がんは今や2人に1人がかかると言われる時代、日本人女性で一番発症率が多いがんが「乳がん」です。大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、体内で女性ホルモンと似た働きをし、乳がん予防の効果が期待できます。大豆イソフラボンの過剰摂取は逆に発がんリスクを高めると言われていますが、食品からの摂取は吸収率も低いので、安心です。
大豆はかたく、消化が悪いのが難点でした。粉にすることで消化吸収率があがり、タンパク質などを取り込みやすくなっています。
ここからは、女性に嬉しい栄養満点のきなこを使ったマグカップケーキのレシピをご紹介します。調理時間も短く、火も使わず簡単にできるため、普段料理をしない方もぜひおためし下さい。
材料(1人分) | |
ホットケーキミックス | 50cc |
牛乳 | 大さじ3 |
はちみつ | 大さじ1 |
きなこ | 大さじ1 |
ポイント
疲れたときや、ちょっと小腹が空いたときのおやつからも栄養が摂れると思うと、とても嬉しいですよね。きなこを使ったスイーツを生活に取り入れながら、間食からも栄養を摂り健康的な生活を送りましょう。