甘酒には肌荒れ対策にピッタリな栄養素や成分が豊富!管理栄養士である筆者が甘酒の種類や選び方、飲み方のポイントをご紹介します。生活の一部に甘酒を取り入れて肌荒れ対策をしよう!
肌荒れをよくするには、毎日の食事が大切です。普段の食事だけでは肌荒れ対策に必要な栄養素や成分を摂るのが意外と難しいのは知っていましたか?
肌荒れで悩んでる方に、ぜひ毎日の食生活にプラスしてほしいのが、甘酒です。今回は、甘酒に含まれる栄養素や成分の話、選び方や注意点などをご紹介します。
※この記事は、管理栄養士の「相田すみ子」さんがご紹介しています。
甘酒には、ビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群は、主にエネルギーの代謝に関わる栄養素です。
糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助けるだけでなく、イキイキとした肌作りに役立つので、肌荒れ対策にピッタリです。
糖質の代謝をサポート。
脂質の代謝や、肌の活性化をサポート。
たんぱく質の代謝や、肌や粘膜の健康をサポート。
糖質や脂質の代謝、肌や粘膜の健康をサポート。
甘酒は、必須アミノ酸9種類すべてを含んでいます。必須アミノ酸は食事などから摂り入れなければなりませんが、甘酒ひとつですべてのアミノ酸が摂取できます。
必須アミノ酸の中でも、トリプトファンとメチオニンは肌荒れ対策にうってつけです。
ビタミンB群の働きを助け代謝や肌の活性化をさらにサポート、成長ホルモンの分泌を促したりするので肌荒れ対策に効果的。
活性酸素を除去する働きがあるので、肌のハリツヤUPに役立つ。
「甘酒ならどれでもいいのでは?」と思い、種類を気にせず手に取っている方もいると思います。甘酒は「酒粕」と「米麴」の2種類に分けられます。
日本酒を作る際に出た酒粕を、水で溶かして砂糖で甘みをつけます。酒粕由来なので、アルコール分が残っている商品もあります。
米麴を発酵させ作られます。米麴タイプも甘みがありますが、この場合は砂糖を加えるのではなく、米麴を発酵させるときに米のでんぷんが分解されることによってつく甘さです。 発酵して作られるのでノンアルコールです。
2種類の甘酒に共通して肌のハリツヤUP、肌荒れ防止、美白効果があります。
どちらにも、グルコシルセラミドという肌のハリツヤに関する成分が含まれています。荒れた肌を修復するのに不可欠な成分です。
どちらもコウジ酸が含まれています。肌荒れを防いだり、美白効果が期待できたりします。
酒粕にはうるおいキープ、美白効果、質の良い睡眠から肌の修復力UP効果があります。
よく、「杜氏(酒をつくる人)の手はキレイ」と聞きませんか?その通りで、酒粕にはたくさんの美容効果が期待できる成分が含まれています。
酒粕には高級化粧品に使われるスフィンゴ脂質(うるおいをキープ)や、フェルラ酸(メラニンの生成を抑える)などが含まれています。
さらに酒粕には、質の良い睡眠に導くアデノシンを活性化させる効果もあります。ぐっすりと眠ることは、肌の修復にとても大切です。
米麹には肌の生まれ変わりをサポート、美白効果、肌のハリツヤUP効果があります。
米麴には含硫アミノ酸が含まれていて、活性酸素の除去に役立ちます。活性酸素を除去することで、肌のハリツヤUPが期待できます。酒粕タイプよりもビタミン類が多く含まれているので、肌の生まれ変わりをサポートしてくれます。
目的に応じて飲み分けてもよいですが、朝は米麴、夜は酒粕といったように使い分けるのもおすすめです。2つを飲むことで、お互いにない美肌効果を得られます。
結論から述べるといつ飲んでもOKですが、しいて言うならばおすすめは朝と夜です。
朝は吸収がよい時間帯なので、甘酒の栄養素を効果的に取り入れられます。夜は疲労回復や肌の補修がされる時間帯。ビタミン類や必須アミノ酸で疲労回復+肌補修をしてもらいましょう。
甘酒を飲む注意点は、飲み過ぎないことです。いくら肌によくてもやはり糖分が多いので、飲み過ぎると太ったり、逆に肌荒れがひどくなったりします。
1日に飲む目安は、コップ1杯程度(200ml)がおすすめです。多くても2杯程度にするとよいでしょう。一度に飲んでもよいですし、朝晩で分けて飲んでも構いません。
冬場や夜のリラックスタイムは、ホットの甘酒で温まりたいですね。
沸騰するくらいアツアツに加熱すると、甘酒に含まれるビタミン類が弱まってしまいます。甘酒の効果を活かすためには、60℃程度がおすすめです。
甘酒独特の風味が苦手なら、牛乳で割るのがおすすめです。比率は自由ですが、筆者はいつも5:5くらいで割っています。
甘酒の甘さを控えめにしたいなら、無調整豆乳で割ってみてください。こちらも5:5くらいがベストかと思います。
調整豆乳でもOKですが、無調整豆乳の方がより甘さが抑えられて、スッキリとした後味になります。
甘酒には米麴と酒粕から作られた2種類のものがあります。
売り場で購入する際は、裏面の表示成分をチェックしてみましょう。どちらもメリットがあるので、目的に応じて使い分けたり、味の好みで選んだりしてもOKです。
女性に嬉しい効果がたくさん詰まった甘酒を、ぜひ明日から生活の一部に取り入れてみませんか?