「アーモンドがニキビの原因になる」という話を聞いたことはないでしょうか?
実は、その反対でアーモンドはニキビ改善に効果的な食材なのです。
今回はその理由と、どれくらい食べればいいのか、アーモンドミルクでもOKなのか、についてお話します。
※この記事は、管理栄養士の「相田すみ子」さんがご紹介しています。
アーモンドは、成分の半分が脂質で構成されています。脂質がたっぷり含まれている=ニキビの原因になると思われがちですが、むしろアーモンドはニキビ改善に効果的なのです。
なぜ、脂質が多いのにニキビ改善に役立つのでしょうか?
アーモンドのどんなところがニキビ改善に役立つのか見ていきましょう。
アーモンドの50%以上が脂質でできています。
これが、ニキビの原因になると思われる最大の理由だと思いますがアーモンドの脂質はオレイン酸やリノール酸など、体によい影響を与える不飽和脂肪酸がほとんどなのです。
不飽和脂肪酸は人の皮脂にも含まれているので、とても肌となじみがよいのが特徴。ニキビの原因になるどころか、水分量を保つ効果があります。
アーモンドには、美肌のビタミンとも言われるビタミンEが豊富に含まれているのが特徴。
ビタミンEは細胞中の活性酸素を除去し、血流を促す効果があるので、肌の新陳代謝アップにつながりニキビのできにくい肌やニキビ跡の修復が期待できるのです。
ビタミンEの1日の摂取目安量は、6.0mg。アーモンドを20粒(24gで計算)食べれば、約6.9mgのビタミンEが摂取できます。
毎日続けて食べて、イキイキとした肌を目指しましょう。
脂質の代謝にはビタミンB2が必要です。
アーモンドにはビタミンB2が含まれているので、成分のほとんどが脂質でもスムーズに代謝できます。脂質たっぷりでもニキビができにくい理由と考えられています。
アーモンドを食べたからといって、すぐにニキビの改善につながるとは考えにくいです。
最低でも、1ヵ月は続けて食べましょう。人によって多少差はありますが、一般的に肌の細胞が入れ替わるのに1ヵ月は必要と言われています。
とはいえ、1ヵ月では十分な効果が期待できないかもしれないので、3ヵ月ほど続けて食べてみてはいかがでしょうか。
「肌にいいなら、たくさん食べればいいの?」というのは間違いです。
アーモンドは体によい食材ですが、やはり脂質がたっぷり含まれているので食べすぎると太る原因になります。
1日の量は20粒を目安にしてください。
アーモンドといっても、何でもいい訳ではありません。アーモンドチョコなどのお菓子は、砂糖や脂質がさらにプラスされているのでおすすめできません。
できれば、素焼きのアーモンドがおすすめです。味がついていなくてもほんのり甘いので、十分おいしく食べられます。
もしアーモンドだけを食べるのに飽きたら、アーモンドを料理にアレンジするのがおすすめです。カンタンにできるアレンジを3つ紹介します。
出典:クックパッド
小松菜にアーモンドとオリーブオイル、粉チーズを混ぜたカンタンおかずです。
シンプルな味付けで食材本来の味が楽しめます。アーモンドの食感がクセになりそうです。
出典:味の素
淡白なささみに、ガーリックのパンチとアーモンドの食感が合わさった一品です。
低糖質なレシピなので、糖質制限中の方にもおすすめです。
出典:クックパッド
アーモンドにれんこんと、いろんな食感が楽しめるおかずです。
お酒のつまみに、ご飯のお供にピッタリな一品。
アーモンドミルクは、アーモンドを絞って作られたものです。ビタミンEをはじめとするほとんどの栄養素がそのまま摂取できます。
コンビニやスーパーなど、いろんな場所で手に入れられるので、アーモンドが食べられないときの代用品としてもおすすめです。
アーモンドミルクには飲みやすくするために、砂糖や油脂が加えられていることもあります。
アーモンドそのものよりも、余分なものを摂取する可能性が高いので、できれば砂糖不使用のものをおすすめします。
絶対にダメというわけではなく、たまに飲むときや砂糖不使用のものが見つからないときは、甘いアーモンドミルクでもOKです。
アーモンドにはビタミンEが豊富に含まれているので、ニキビ改善に期待ができる食材です。
もし、今おやつに砂糖や油分たっぷりのものを食べているなら、この機会にぜひアーモンドに切り替えてみませんか?
アレンジしたり、アーモンドミルクを取り入れたりするのもOKです。早速アーモンド生活をはじめて、ニキビ改善に役立てましょう。