賞味期限が過ぎたヨーグルトは食べられる?管理栄養士である筆者が、ヨーグルトの賞味期限や、ヨーグルトをおいしく安全に食べられる目安について解説。ポイントを知ってムダなくヨーグルトを食べよう!
買いためていたヨーグルト。食べようと思ったら賞味期限が過ぎていた!なんて経験はありませんか?今回はヨーグルトの賞味期限や、ヨーグルトをおいしく安全に食べられる目安について解説します。
※この記事は、管理栄養士の「藤倉詩織」さんがご紹介しています。
ヨーグルトは固形タイプのものからドリンクタイプのもの、フローズンタイプのものまで、豊富な種類が揃います。種類や製造メーカーによって前後しますが、ヨーグルトの賞味期限はおよそ2~3週間。パッケージに記載の賞味期限を目安にしましょう。
封を開けたあとのヨーグルトは賞味期限内であっても雑菌が繁殖したり、劣化したりする恐れも。特に大容量パックのヨーグルトの場合、数日にかけて食べることがほとんどかと思います。食べ残したヨーグルトは、賞味期限にかかわらず長くても3日以内には食べきるようにしましょう。
注意
パックから器に取り分ける際に使うスプーンはかならず清潔なものを使ってください。きれいなスプーンを使わないと、触れた部分から雑菌が繁殖するおそれがあり、ヨーグルトの腐敗につながります。
賞味期限内の食品は推奨される保存方法で保存しており、未開封であれば、十分に安心して食べられます。一方で賞味期限を越してしまったヨーグルトは、乳製品ということもあり「傷んでいそうで食べるのが怖い」という方もいらっしゃるかもしれません。
賞味期限は「おいしく食べられる期限」のこと。賞味期限が過ぎると風味は落ちてしまうかもしれませんが、絶対に食べられないというわけではありません。とはいえ賞味期限を大幅に過ぎてしまっていたり、正しく保存ができていなかったりした場合は、食べるのを避けた方がよいことも。
賞味期限を過ぎたヨーグルトは、見た目やにおいの変化から最終的に食べられるかどうか自身で判断する必要があります。
【食べる前にチェックしてほしい4つのポイント】
①酸味が強すぎる
②酸っぱいにおいが強い
③色が黄色がかっている
④カビが生えている
腐ったヨーグルトを食べるとお腹をこわしてしまったり、吐き気を生じたりと、食中毒を引き起こす可能性があります。食べかけのヨーグルトや、賞味期限を過ぎたヨーグルトにこのような異変が見られたら、残念ですが食べるのは避けましょう。
【冷蔵保存】
ヨーグルトは冷蔵室での保存が適しています。パックのフタが開いたままだと雑菌が入り、傷みやすくなるので、かならずフタをしっかりと閉めた状態で保存しましょう。
【冷凍保存】
冷凍保存を活用すれば1ヶ月ほど日持ちさせることができます。解凍時に分離して口当たりが悪くなるのを防ぐため、無糖のヨーグルトであれば砂糖やジャム・はちみつなどを清潔なスプーンでよく混ぜてから保存してください。加糖ヨーグルトはそのまま冷凍してかまいません。冷凍する際はパックから冷凍用保存容器に移し替え、冷凍庫で保存しましょう。
食べるときはそのままフローズンヨーグルトとしてもおいしくいただけますし、事前に冷蔵庫に移し、解凍してからいただいてもOKです。
おいしさを満喫するためには賞味期限内に食べきることがベストではありますが、賞味期限が切れたヨーグルトであっても、期限が大幅に過ぎておらず、見た目やにおいに変化がなければ食べても大丈夫です。万が一賞味期限を切らした場合は自分でしっかりと判断をして、ムダ無くヨーグルトをいただきましょう。