チーズは大きく2種類ある?ナチュラルチーズとプロセスチーズ違いやチーズの製法などを管理栄養士である筆者がご紹介します。チーズの種類と特徴を知って用途に合わせてチーズを美味しく食べよう!
チーズフォンデュやチーズタッカルビなど、常にブームに一役買っているチーズ。世界中でたくさんのチーズが作られていますが、カマンベールやチェダーなど、好みのチーズはありますか。この記事ではナチュラルチーズとプロセスチーズの違いや、それぞれのチーズの製法などをご紹介していきます。
※この記事は、管理栄養士の「矢崎海里」さんがご紹介しています。
チーズ類は大きく2種類に分類されます。ひとつはナチュラルチーズと呼ばれるもの、もうひとつはプロセスチーズと呼ばれるものです。それぞれ製法や風味が異なるため、用途に合わせて好みのものを選びましょう。
世界中で作られているナチュラルチーズは、その数1000種類以上。ナチュラルチーズは生乳に乳酸菌と酵素を加えて固め、絞って水分を減らして作られます。その後発酵熟成されたものもあり、使用する乳酸菌の種類や産地、熟成時間により見た目や風味の違いがあります。ナチュラルチーズの中でも、大きく7種類に分けることができます。
【1】フレッシュタイプ
熟成させず、生のままのチーズ。マスカルポーネはイタリア原産のクリームチーズで、チーズケーキやティラミスなどに使用されています。乳脂肪分が多く、甘みがあって濃厚で、生クリームのような口当たりです。塩味が少ないのが特徴です。モッツァレラチーズも原産はイタリアで、クセが無く弾力があるのが特徴です。サラダやピザなどに使われます。
【2】白カビタイプ
表面に白カビを植え付けて熟成したものです。カマンベールはフランス原産のチーズで、表面はびっしりと白カビに覆われ、中はとろっとしたクセのない味が特徴です。
【3】青カビタイプ
ブルーチーズとも呼ばれる、半硬質チーズです。青カビによって熟成されたチーズで、ピリリとした刺激のある風味が特徴です。
【4】ウォッシュタイプ
表面を塩や酒で洗いながら熟成するタイプのチーズです。熟成が進むにつれて風味豊かになります。
【5】シェーブルタイプ
やぎの乳からできたチーズで、濃厚なコクが特徴です。
【6】セミハードタイプ
くせがなく、水分が少ないチーズです。ゴーダはオランダ原産の車輪形チーズで、クリーミーで食べやすいのが特徴です。
【7】ハードタイプ
1年以上熟成させた、水分が非常に少ないチーズです。エメンタールはスイス原産の車輪形の硬質チーズで、チーズフォンデュなどに使用されます。黄色で穴が空いているチーズで、アニメなどに出てくるチーズに近い見た目です。他にもハードタイプにはチェダーやパルミジャーノ・レッジャーノ、パルメザンなど日本人にも馴染みのあるチーズが多いです。
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを溶かして成形させたものです。加熱することで保存性が高まり、食べやすい味に調整することができます。自由に成形できるので、キューブ型、キャンディ型、スティック型など形もさまざまです。また色々な味が作れるのも特徴です。4個パックの四角いチーズや、ピザチーズもプロセスチーズです。
プロセスチーズは加熱の際、乳酸菌が死滅してしまいますが、ナチュラルチーズと比較しても栄養価に大きな差はありません。
ワインのおつまみやサラダのトッピングなど、そのままチーズを楽しむならナチュラルチーズがおすすめです。一方料理に使う際は、保存性も優れているプロセスチーズがおすすめ。用途に合わせて好みのチーズを見つけてみてくださいね。