豆腐には様々な種類があった!?実は絹・木綿以外に栄養価が高い豆腐があった!管理栄養士である筆者が豆腐の種類と栄養価を解説。豆腐の種類を知ってもっと美味しく豆腐を食べよう!
豆腐には絹・木綿以外にも色々な種類があるのをご存じですか?この記事では豆腐の種類や栄養価について、詳しくご紹介します。
※この記事は、管理栄養士の「矢崎海里」さんがご紹介しています。
ダイエット時の食事としても人気が高く、さまざまな味付けが合う豆腐。エネルギーが低いので、最近では海外でも健康食として注目を集めています。
豆腐は大豆を加熱して濾した後、にがりを加えて固めたものです。豆腐を作る過程で豆乳やおから、ゆばができます。
豆腐にはよく知られ得ている絹・木綿以外にも地域ごとに食べられている豆腐などがあります。
豆乳と凝固剤を型に入れて混ぜ、固めたものです。なめらかで柔らかいのが特徴です。
豆乳に凝固剤を加え固めたものをくずして、型に入れて水を切ったものです。
押し固めて作るため、かためで崩れにくいのが特徴です。
濃い豆乳と凝固剤を混ぜて、型に入れて密閉してから加熱して固めたものです。包装してから加熱殺菌しているため、絹ごし・木綿より日持ちするのが特徴です。
充てん豆腐はパックの中に水が入っていません。多くの充てん豆腐が店頭に並んでいるため、知らないうちに食卓に並んでいるかも知れませんね。
島豆腐とも呼ばれる、水分量が少なく固い沖縄特有の豆腐です。
沖縄の郷土料理、チャンプルーなどに使われます。
沖縄特有の豆腐で、成形されていないのが特徴です。
やわらかく袋などに入って売られています。
すき焼きなどに使われる豆腐です。
固めに作られた木綿豆腐の表面に焼き色を付けたものです。
豆腐の種類によって栄養価が異なります。今回は様々な豆腐の種類の中でも多く流通している絹ごし豆腐、木綿豆腐、充てん豆腐の栄養価を比較していきます。
エネルギー 235kcal
たんぱく質 5.3g
脂質 3.5g
炭水化物 2.0g
エネルギー 304kcal
たんぱく質 7.0g
脂質 4.9g
炭水化物 1.5g
エネルギー 234kcal
たんぱく質 5.0g
脂質 3.1g
炭水化物 2.5g
木綿豆腐の304kcalに比べて、やわらかい食感の絹豆腐は235kcalとエネルギーが少ないのが特徴です。ダイエット中の食事やたんぱく質を手軽に補いたいときにおすすめです。
充てん豆腐も、234kcalとエネルギーは少なめです。絹ごし豆腐と食感が似ていることもあり、絹ごし豆腐と似た栄養価となっています。
それぞれのたんぱく質を比べてみると、絹豆腐5.3g、充てん豆腐5.0gに対して、木綿豆腐は7.0gと高くなっています。押し固めて作られているため、絹ごし豆腐より全体的に栄養価が高くなっているのが特徴です。
エネルギーは高いですが、絹ごし豆腐よりたんぱく質やカルシウム、鉄なども多く補うことができます。
充てん豆腐は、食感も似ている絹ごし豆腐と似た栄養価となっています。カリウムは3種類の中で一番多く含まれています。
カルシウムはあまり含まれていません。
今回ご紹介した以外にも、油揚げや厚揚げ、がんもなどの豆腐加工品があります。
豆腐の加工品については、別の記事で詳しく紹介しているので、そちらも併せて参考にしてみて下さいね。