少しの工夫を加えることでより新鮮に長持ちさせることができるきゅうり。管理栄養士である筆者が常温・冷蔵・冷凍の3つの保存方法に分けてご紹介。きゅうりを最後までおいしく食べよう!
手頃な値段で売られていることも多いきゅうり。思わずまとめ買いをしてしまうことはありませんか?
きゅうりは急激な温度変化や、水分・乾燥に弱い野菜のため、しなびてしまわないように適切な温度と湿度の中で保存することがポイントです。
今回は、きゅうりの保存方法について、常温・冷蔵・冷凍の3つのパターンに分けてご紹介します!
※この記事は、管理栄養士の「藤倉詩織」さんがご紹介しています。
きゅうりは、10℃~15℃の環境下で保存するのが理想的です。冬場であれば、直接日光が当たらない、風通しのよい「冷暗所」での常温保存ができますよ。
<手順>
①きゅうりをキッチンペーパーか新聞紙で、まるごと包みます。水分がついている場合には、しっかりと拭いてから包みましょう。
②保存用ポリ袋に入れたら冷暗所に移してください。その際、ヘタが上になるように、立てた状態で保管しましょう。袋は密閉すると、きゅうりから蒸発する水分がこもってしまうため、封は軽く閉じるくらいでかまいません。
常温での保存期間は、およそ4~5日間です。
冬場であっても気温が10℃を下回る、または、夏場や、暖房をかける場合には、冷蔵保存がオススメです。
冷蔵保存の場合、冷蔵室ではなく、野菜室で保存することがポイント。冷蔵室は野菜室よりも温度が低いため、きゅうりが冷えすぎてしまう可能性があり中身の色が変わってしまったり、風味が損なわれたりすることがあります。
<手順>
・1本まるごと保存する場合 常温保存と同じ手順で下処理をし、野菜室で保存します。
・カットして保存する場合
①丁寧に洗ったきゅうりを、食べやすい大きさにカットします。
②ラップや保存用ポリ袋、保存容器などに入れ、野菜室に移します。
・1本ずつ保存した場合 およそ4~5日間
・カットして保存した場合 およそ1~2日間
カットしたきゅうりは、切り口から変色・劣化しやすくなるため、保存期間が短くなります。
「5日間で使いきれなさそう」という場合には、長期保存ができる冷凍保存が便利。
解凍したときに水分が出すぎてしまい、食感が悪くなるのを防ぐために、塩もみをしてから保存すると良いでしょう。
<手順>
①きゅうりを薄くスライスし、塩もみします。
②水分をしっかりと絞ったきゅうりを、薄く平らになるように、1食分ずつラップで包みましょう。
③冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存してください。
事前に冷蔵庫に移して解凍しましょう。時間がない場合には、ラップから取り出したきゅうりをざるに移し、水やお湯をかけて解凍する流水解凍も良いでしょう。
どちらの場合にも、しっかりと水気を絞ってから調理に使いましょう。解凍後のきゅうりはサラダではなく、酢の物や炒め物、和え物に使うと、食感も気にならず、おいしくいただくことができます。
★食中毒を防ぐためにも、冷凍前には清潔に洗った手、もしくは、手袋をはめて下処理をしたり、清潔な器具を使ったりするように心がけましょう。
冷凍での保存期間は、およそ2~3週間です。
普段きゅうりを買ってきたら、そのまま野菜室に入れて保存しているという方も少なくないのではないでしょうか?
冷暗所や野菜室、冷凍庫に移す前に、ちょっとした工夫を加えることで、きゅうりをより新鮮に、長持ちさせることができます。
今回ご紹介した3つの保存方法を使い分け、まとめ買いしたきゅうりも、最後までおいしくいただきましょう!