日頃使っている調味料の塩分量はどのくらい?管理栄養士である筆者が調味料の塩分量について解説。調味料の塩分量を知って料理や外食の際にかける量、つける量に気を付けながら食事を楽しもう!
塩分の摂りすぎは、生活習慣病予防だけではなくむくみなどにも関わってきます。調味料のかけすぎ・つけすぎに気をつけるのはもちろんですが、まずは日頃使っている調味料にどのくらいの塩分が含まれているのか知ることも重要です。
この記事では定番のしょうゆやみそ、ソースやドレッシングから、海外の調味料まで塩分の比較と解説を行っていきます。
※この記事は、管理栄養士の「矢崎海里」さんがご紹介しています。
1日の食塩相当量の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。
実際の摂取量は男女ともに超過しているのが現状です。
調味料にどのくらいの塩分が含まれているかを知り、成分表示などを確認することから始めましょう。
濃口醬油 2.6g
薄口醤油 2.9g
白しょうゆ 2.6g
刺身しょうゆ 2.1g
減塩しょうゆ 1.4g
※数値は全て大さじ1杯あたりの食塩相当量を記載しています。
色が薄めで塩分が少なそうに見える薄口醬油ですが、実は濃口醬油より塩分が多いのが特徴です。同じく淡い色で煮物などに使われる白しょうゆも、濃口醬油と同じ塩分量です。
減塩しょうゆは数字だけ見ると塩分が少なく、健康にいいイメージですが、物足らず多くかけ過ぎてしまうこともあるので注意が必要です。
淡色辛みそ 2.2g
赤色辛みそ 2.3g
減塩みそ 0.9g
※数値は全て大さじ1杯あたりの食塩相当量を記載しています。
淡色辛みそは一般的に売られている薄茶色のみそ、赤色辛みそは濃い色の赤みそです。 この2つの塩分、エネルギーはほとんど変わりません。
ウスターソース 1.5g
中濃ソース 1.0g
お好み焼きソース 0.9g
※数値は全て大さじ1杯あたりの食塩相当量を記載しています。
サラッとしているウスターソースは、粘度のある中濃ソース、お好み焼きソースより塩分が高いのが特徴です。
コロッケやメンチカツなど、何もかけなくてもしっかり味が付いている揚げ物もあるので、かける量には気をつけましょう。
めんつゆ(ストレート) 0.6g
めんつゆ(3倍濃縮) 1.6g
※数値は全て大さじ1杯あたりの食塩相当量を記載しています。
だしに醤油やみりんなどを加えた、今や欠かせない調味料のひとつ。そのまま使えるものをストレートタイプ、何倍かに薄めて使うものを濃縮タイプと呼びます。
他にも白だしなどもあり、これひとつで味付けが決まる便利な調味料です。
ポン酢 1.5g
焼き肉のたれ 1.3g
ケチャップ 1.5g
マヨネーズ 0.3g
タルタルソース 0.3g
※数値は全て大さじ1杯あたりの食塩相当量を記載しています。
あると便利な調味料の塩分量です。
マヨネーズたタルタルソースは塩分が少なく見えますが、エネルギーが多いので食べ過ぎには注意が必要です。
ノンオイル和風ドレッシング 0.8g
中華風ドレッシング 0.8g
ノンオイル青じそドレッシング 0.8g
イタリアンドレッシング 0.7g
フレンチドレッシング 0.5g
サウザンアイランドドレッシング 0.5g
ごまドレッシング 0.5g
シーザーサラダドレッシング 0.4g
※数値は全て大さじ1杯あたりの食塩相当量を記載しています。
ドレッシングの塩分は同じ大さじ1杯でもかなり差があります。サラッとしているノンオイルタイプなどは塩分が多く、どろっとしているものは塩分が少ない傾向です。
エネルギーはその逆で、どろっとしているものは多く、サラッとしているものは少なくなっているのでかけすぎには注意が必要です。
オイスターソース:2.2g
豆板醬 3.6g
甜麵醬 1.1g
ナンプラー 3.9g
※数値は全て大さじ1杯あたりの食塩相当量を記載しています。
中華やアジアン系の調味料は、意外と塩分が高いので注意が必要です。 特にタイの調味料として親しまれている魚醤、ナンプラーは濃口醬油より塩分が高いのが特徴です。
料理をする際は食材の香りや風味などを生かして、調味料を上手に活用しましょう。
外食の際も調味料のかける量・つける量を気をつけながら、おいしく楽しみましょう。