無添加の本みりんはどれがおすすめ?食品・フードクチコミメディアが、本みりんの選び方とおすすめ商品をご紹介。料理はもちろんそのまま飲むこともできる本みりんのおすすめを知って料理の幅を広げよう!
本みりんは、お料理をワンランク上のおいしさに変えてくれる調味料です。まろやかで自然な甘さやコク、ツヤを出してくれて、しかもそのままお酒として飲むこともできます。そんな本みりんは、安心して口にできる無添加を選びたいものです。
「無添加の本みりんって何がおすすめ?」
「安心で料理もおいしくなる無添加のみりんが知りたい!」
今回は、無添加本みりんの特徴や選び方、おすすめな無添加本みりんをご紹介します。無添加の本みりんを探しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも、本みりんとは、蒸したもち米・米麹・焼酎を糖化熟成して作られる酒類調味料のことです。米麹の働きでもち米が糖分とうま味成分に分解され、そこに焼酎を加えることでアルコール発酵が抑制、糖分が分解されずに残るため、本みりん特有の甘味が生まれます。
アルコール度数が14%前後あるので酒税がかかっているため、調味料としては価格が高めです。
無添加の本みりんは、ふくよかな甘味と深いうま味が特徴。野菜や魚、肉などの素材に甘味とうま味が素早く染み込んで臭いも消し、料理が一段とおいしくなります。
無添加の本みりんは添加物に頼らず、原料同士の自然な反応を活用して作られています。
みりんと呼ばれるものには、①本みりん②みりん風調味料③発酵調味料の3種類があるのをご存じですか?それぞれ製造方法やアルコール度数が異なりますのでご紹介します。
糖化・熟成に2ヵ月~数年と長い期間を費やします。
原料を短期間で調合する製法、発酵調味料は米と米麹を発酵させた後にアルコールや調味料を調合する製法です。
本みりん同様に水あめ等が含まれていますが、とくに酸味料などの添加物が使用されることも多く気になるところです。
酒として飲めないように食塩を加えているため、酒税がかからず安価で手に入ります。
それぞれのタイプであっても商品によって添加物の有無は異なります。ただ、みりん風調味料や発酵調味料は添加物が使用されていることも多いので、添加物が気になる、無添加を選びたい方であれば「本みりん」を選択しにいれるのがおすすめです。
ただ、本みりんであっても気になる添加物が含まれる商品はありますので次でご紹介していきます。
本みりんには、醸造アルコールや水あめなどが添加されているものがあります。醸造アルコールと水あめについて気になる点を解説します。
醸造アルコール
醸造アルコールは、酒類の増量やアルコール度数の調整に使われる食用エタノールのことで、化学製品ではありません。サトウキビの搾りかすやトウモロコシ、米などの原料を発酵させ、蒸留して作られます。
原料の産地や遺伝子組み換え情報などはわからないので、徹底した安全性を重視する方は注意したほうがよいでしょう。
水あめ
水あめには、昔ながらの工程で作られるものと工業的に作られるものがあります。昔ながらの水あめは安全性も高く、「米水あめ」または「麦芽水あめ」と表記されるのが普通です。
工業的に作られる水あめは、穀類やイモ類からデンプンを取り出して作られます。デンプンをアミラーゼまたはシュウ酸で分解して糖化した後に精製されるもので、一部では安全性が不安視されています。
無添加の本みりんは、製造方法にこだわって選ぶとよいでしょう。製造方法は、昔ながらの伝統的製法と近代的な工業的製法に分けられます。
値段が高くても本物を選びたい人におすすめ
伝統的製法の本みりんは、仕込み・熟成に50~60日、その後絞り作業を経て貯蔵され、短くても1年ほどの手間ひまをかけて作られます。
時間をかけて作られる分、まろやかで深い甘味とうま味が感じられます。
コスパ重視の人におすすめ
工業的製法で作られる本みりんは、加圧蒸煮や高温液化を行って短期間で作られます。
米を液状化し糖化を早めることで、熟成期間が短くなり労力も少ないので、比較的安価です。ただし、味は伝統的製法の本みりんにかなわないでしょう。コスパを重視する場合におすすめです。
原材料は国産米100%です。
無添加の本みりんを選ぶには、産地にこだわる方法もあります。本みりんの生産地としては、愛知県や千葉県、兵庫県などが有名です。ここでは生産地ごとに分けてご紹介します。
本場の本みりんにこだわる人におすすめ
愛知県は、肥沃な大地と豊かな水に恵まれ、みりん作りに最適なもち米が古くから栽培される地域です。
古くから本みりんの生産地として有名で、特に三河地方に老舗の本みりんメーカーが多く存在しています。今もなお、伝統的製法を守り抜いているメーカーもあり、多くの人に愛され続けています。
すっきりした自然の甘さなら千葉県の白みりんがおすすめ
千葉県は本みりんの生産量が最も多く、流山市は色の淡い白みりん発祥の地と言われています。
一般的な本みりんと比べて、醸造期間が短いため白みりん特有の澄んだ透明感があります。自然な甘味と雑味のないすっきりした味わいが特徴です。
酒どころの上等な本みりんを味わいたい人におすすめ
兵庫県は酒の生産地としても有名で、おいしい米と水が豊かなことから本みりんの生産に適した土地です。
昔ながらの製法や原材料にこだわっているメーカーも多く、本物志向の方も満足の本みりんに出会えるでしょう。
無添加の本みりんは料理をはじめ、お酒として飲んだりスイーツに使ったり、使い道が広い調味料です。用途別で本みりんを選ぶのもおすすめですよ。
料理の味を手軽に決めたい方におすすめ
本みりんならどれを選んでも、料理をおいしくできます。特に野菜や魚の煮物に本みりんを使うと、素材の味を活かしながらも深みのある味わいと上品なツヤが楽しめます。
砂糖の量も控えられるので、健康に気を遣う人にもぴったりです。
食前酒やデザートワインのように少量を嗜みたい方におすすめ
本みりんは甘味もアルコール度数も強いので、お酒として楽しむなら食前酒やデザートワインのように少量を嗜むのがよいでしょう。
おいしくて口当たりも良いのでついつい後を引いてしまいますので、注意してくださいね。
ヘルシーなスイーツとしても活用したい方におすすめ
スイーツとしては、洋酒の代わりに洋菓子の香りづけに使われることもあります。煮詰めると濃厚で高品質なシロップができ上がるので、プリンやかき氷ななどにかけてオリジナルスイーツも楽しめますよ。
無添加の本みりんを編集部が独自調査し、ぜひ試してもらいたいものを10個ランキング形式でご紹介します。Amazonや楽天などのネット通販で気軽に購入できるものを厳選したのでぜひお試しください!
堂々の第1位は、メディアで紹介されたり有名シェフが使用したりと話題の「福来純 長期熟成本みりん 古々味醂」です!
単に甘味とうま味に深みがあるだけでなく、10年かけて熟成された芳醇な香りと複雑な味が重なり、料理を唯一無二の味にする本みりんです。
そのままお酒として嗜むもよし、スイーツのソースに使ってもよしと、楽しみ方が広がります。ミルクで割ると、カルーアミルクのようなミルキーなカクテルもできますよ。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麹・焼酎/岐阜県
第2位は、伝統的製法で作られる福来純「伝統製法 熟成本みりん」です!
「伝統製法 熟成本みりん」は仕込みに90日、熟成に3年をかけて丁寧に作られた本みりん。熟成された深いうま味と上品な甘さを活かして、煮物や麺つゆなどさまざまな料理に使えます。
しつこすぎない甘さなので、お米に少量入れて炊くと、ツヤツヤのおいしいごはんができ上がりますよ。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麴・焼酎/岐阜県
原材料にこだわり抜いて作られた「有機三州味醂」が、第3位にランクインしました!
「有機三州味醂」は、原材料のもち米・米麹・焼酎が全て国内産(宮城県または山形県)、米麹と焼酎は有機米を使用しています。
米由来の自然な甘さが特長で、煮物に使うと素材の味を活かしたおいしい料理が完成します。本物志向の方におすすめしたい本みりんです!
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麹・焼酎/愛知県
第4位は、国内産の原材料と、昔ながらの伝統的製法にこだわって作られる「本みりん九重櫻」です。
「本みりん九重櫻」は、一度使ったら手放せなくなると評判の無添加本みりんです。濃厚な甘味が持ち味で、煮物やすき焼きのタレに使用すると上品な甘さが生まれ、砂糖を使わなくても絶品料理に仕上がります。
そのまま飲んでもおいしく、食前酒やお正月のお屠蘇に利用すると、格別なひと時を過ごせそうです。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麹・焼酎/愛知県
5位は、角谷文治郎商店の本みりんが再びランクイン!「三州三河みりん」は、コクがあり味が決まりやすいと評判です。
原材料もすべて国産にこだわり、産地がしっかり明記されています。そのまま飲んでもおいしく、料理に使えば切れのある甘さが際立つ、無添加の本みりんです。
照りやツヤもしっかりと出て、米本来のうま味が活きた深い味わいが堪能できますよ。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麴・焼酎/愛知県
「昔仕込本みりん」は、本みりんの産地で有名な愛知県の老舗「甘強酒造」で作られています。社名には、甘味やうま味の強い本物のみりんを作りたいという思いが込められています。
2年の年月をかけて貯蔵熟成された「昔仕込本みりん」は、まろやかな口当たりが特徴です。甘味とうま味のバランスも素晴らしく、少量でも料理をおいしくツヤよく仕上げてくれます。
粕取焼酎による爽やかな風味とふくよかな香りで魚の臭みを消すので、煮魚が苦手な人にも好評です。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麴・焼酎/愛知県
「純米本みりん 飛鳥山」は、静岡県で唯一作られている本みりんです。特別栽培米を使用し、精米度80%まで下げているため雑味がなく、濃厚だけれどきめ細やかで上品な甘味があります。
とろりとしたとろみが優雅で、バニラアイスクリームにかければ極上のデザートに変わります。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麴・焼酎/静岡県
「さしすせそ 七年熟成 黒味醂」は名前の通り7年間、手間暇かけて熟成させた、本みりんです。
熟成期間に生み出された、深くて濃いうま味と黒蜜のような色合いは、ほかの本みりんにはない特徴です。料理に使うと、まろやかな甘味と奥行きのあるうま味が際立ち、どんな素材もおいしく仕上がります。
お酒として焼酎や清酒で割って飲むのもおしゃれですよ。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麴・焼酎/石川県
「三年熟成 純米本味醂 福みりん」は、長い年月の熟成により美しく色づいた、こはく色の本みりんです。原料にこだわり、国産の米と米麹に自家製米焼酎を3年間熟成して作られます。
「三年熟成 純米本味醂 福みりん」があれば、どんな料理の味も決まると人気です。工夫次第でさまざまな使い方ができ、料理以外にも炭酸水で割ってみりんハイボールを楽しむのもおすすめです。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麴・焼酎/石川県
「お米だけで作った本みりん」は、リーズナブルな価格で惜しみなく使えると人気の本みりんです。
お値段が張る本みりんの中でも、「お米だけで作った本みりん」は手軽に購入できる点が嬉しいですね。原材料のもち米と米麹は、タイ産を使用しています。
やさしい甘味とうま味が特徴で、素材の味を活かしながらもコクの広がるおいしい料理ができあがります。
★無添加の伝統的製法
★もち米・米麴・焼酎/愛知県
今回は、おすすめの無添加の本みりんを10選ご紹介しました。
和食のイメージが強い無添加本みりんですが、和・洋・中どんな料理にも利用でき、しかもおいしくなるのが優れたところ。お酒として楽しめたり、デザートの香りづけやソースとして活用したり、無添加本みりんの実力に感心してしまいます。
料理の幅も広がり味もおいしく決まる無添加の本みりんは、一家に一本あると便利です。ぜひ一度お試しください!