強力粉は何を基準に選ぶ?食品・フードクチコミメディアがこれからパン作りを始めたい方におすすめの強力粉と選び方をご紹介します。おすすめの強力粉を知ってパン作りを楽しもう!
食品の値上がりが続く中、節約のためにパン作りをはじめる方も多いと思います。パンの主役となるのは「強力粉」ですが、初めて作る方は何を基準に選んだら良いか迷うのではないでしょうか。
今回は、初めての方でも失敗しにくい強力粉の選び方とおすすめの強力粉をご紹介します。これからパン作りを始めようと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は、管理栄養士監修のもと掲載しております。
そもそも、強力粉とは小麦粉の一種です。小麦粉は、原材料となる小麦を粉砕してふるいにかけ、胚乳という部分をとりだして作られます。
小麦粉は、強力粉、中力粉、薄力粉と含まれているたんぱく質の量を基準に分類されており適した料理も異なります。
たんぱく質量(100gあたり)
強力粉は、中力粉、薄力粉に比べてたんぱく質が多く含まれています。小麦粉と水を合わせてこねると、グルテンというたんぱく質が多くできますが、グルテンが多いほど生地に弾力がでてふっくらとしたパンが出来上がるのです。
それぞれの小麦粉の適した料理(例)
薄力粉は焼き上げるとさっくりとした生地になるためお菓子作りに、中力粉はつるっとしたのど越しとコシが命のうどんに使われます。
市販されている強力粉は、主に国産と外国産に分類されます。
パン作り初心者の方におすすめ
外国産の強力粉は、国産の強力粉に比べてたんぱく質が多いためグルテンができやすく、初心者の方でもボリュームのあるふっくらとしたパンをつくることができます。
香りや味にこだわりたい人におすすめ
「せっかく作るなら味にもこだわりたい!」という方もいらっしゃいますよね。そんな方は国産の強力粉がおすすめです。
外国産の強力粉に比べると生地がべたつきやすいので、根気よくこねる必要があります。大変ですが、出来立ての味は格別ですよ!
強力粉を選ぶときには、作りやすさと保存の利便性から容量で選ぶのもおすすめです。
市販の強力粉は主に1㎏~2㎏の少量タイプですが、ネットでは10㎏以上の大容量サイズもあります。少量タイプには保存する際に嬉しいジッパー付きも多いです。
パン作り初心者の方におすすめ
初めてパンを作る時には、少量タイプがよいです。初心者の方が一度に大量のパン生地を作ろうとすると、こねが足りずにうまく膨らまないといった失敗に繋がってしまう可能性があります。
強力粉などの粉もの類は、開封後に密閉できる袋や容器に入れて冷蔵庫での保存が必要です。ジッパーが付くことで、保存がしやすい点もありがたいですね。
毎日パン作りをする方におすすめ
大容量タイプは、毎日パン作りをしたい方や、材料費を抑えたい方におすすめです。ジッパーがついていないものがほとんどのため、保存する際には密閉できる袋や容器の準備が必要です。
ふんわり食感と豊かな味わいと香りのあるパンが楽しめます。
強力粉と検索すると「準強力粉」という商品が出てきますよね。準強力粉は、強力粉に薄力粉を加えたものです。
多くのパンに使われているのは強力粉ですが、作るパンの種類によっては強力粉に薄力粉を加えた準強力粉を使います。
パン作り初心者の方におすすめ
初めてパンをつくるなら、まずは強力粉のみの商品を選びましょう。
準強力粉は、薄力粉を混ぜることでたんぱく質量が減り、強力粉のみの時と比べると生地がべたつきやすくなります。こね方に自信のない場合には、強力粉100%のものを選ぶのがよいです。
保存に便利なチャック付です。
ハード系のパンを作りたい人におすすめ
フランスパンなどハード系のパンを作る際には、表面がバリっと焼きあがる準強力粉がおすすめです。
生地のこねあがりを見極めに自信が出てきたら、作るパンによって粉を変えることで、よりパン作りを楽しめます。
パン作りにおすすめの強力粉を編集部が独自調査し、ぜひ試してもらいたいものを10個ランキング形式でご紹介します。Amazonや楽天などのネット通販で気軽に購入できるものを厳選したのでぜひお試しください!
ホームベーカリーに最適です。
ニップンのスタンダードな強力粉ですが、こちらはホームベーカリーでもふっくらおいしいパンが焼けます。ホームベーカリーは、パン作り初心者の強い味方ですが、混ぜる時の機械の熱により小麦の香りや水分が飛びやすく、手ごねに比べて風味が劣ってしまいがちです。
ホームベーカリーで焼いた時でも、香りが楽しめるような設計で作っているのが「ふっくらパン強力粉」です。
保存する際に便利なジッパー付きなので、別に保存袋を用意する必要がなく便利ですよ。生地の扱いやすさや利便性、さらにコスパも良いため堂々の1位です。
保存に便利なチャック付です。
パン作り初心者の方は、日清製粉ウェルナの「カメリヤ強力小麦粉」から始めるのが一番おすすめです。
スーパーやネットショップなど様々な場所で手軽に手に入りやすく、生地に安定性があり、初心者でも作りやすいですよ。
ジッパー付きの袋に入っており、保存しやすさもパッチリ!多くのパン作り初心者の方から支持されておりますが、コスパの面で1位と僅差の2位です。
日清製粉ウェルナの「カメリヤ」を使った場合に比べて、ふんわりと膨らみの良いパンが焼きあがります。
くちどけも良いため、お子様など柔らかいパンがお好きな方におすすめです。こちらのパッケージは、リッチな強力粉には珍しくジッパーがついています。保存の利便性にも優れた商品ですよ。
同じ日清製粉ウェルナのカメリヤと比べ、店頭に並んでいない場合もあるため第3位です。
素材にこだわりたいけど国産小麦の生地はべたついて扱いにくい、そんな方におすすめなのがムソーオーガニックの強力粉です。
北米産の有機小麦を原材料に使用しており、有機JAS認定も受けています。たんぱく質も13.3%と高めなので、初心者でもボリュームのあるふわふわのパンが作れます。
少量でジッパーもついており保存性も申し分ないですが、オーガニックゆえに少々お値段が高めなので第4位です。
今回ご紹介する中で、たんぱく質量が一番多い強力粉です。初心者でも扱いやすい生地になり、焼き上げた時もボリュームのあるパンが焼けます。食パンなど、高さを出したいパンを作るときに適しています。
今回ご紹介する強力粉の中では一番たんぱく質が多く含まれていますが、保存に便利なジッパーがついていないため第5位です。
汎用性のある強力小麦粉です。
ニップンの強力粉の中でも、パン以外にピザや餃子の皮など汎用性が高い商品です。安価な強力粉の中でもたんぱく質が13.3%と比較的多く含まれています。
コスパはとても良い商品ですが、残念ながらこちらにもジッパーがついていません。パンよりもピザや麺類向きという口コミもあるので第6位です。
ホットケーキやお好み焼きで有名な昭和産業から販売されている、少しリッチな強力粉です。上質なカナダ産の小麦のみを使用しているので初心者でも扱いやすく、焼き上がりも香ばしい香りが立つパンが作れます。
少量タイプで初心者の方にはおすすめですが、ジッパーがないことと、他のメーカーのスタンダードな強力粉に比べて若干お値段が高いため第7位です。
ふんわり食感と豊かな味わいと香りのあるパンが楽しめます。
ベーカリーなどの専門店で高級パンを作る際に使われるものと同じ強力粉なので、リッチな味わいをご家庭で楽しめます。10位、9位の商品よりたんぱく質が多く含まれ、焼き上げた時にボリュームが出やすいのが特徴です。
ジッパーはついていないことと、他の商品より容量が多いため第8位です。
高品質で幅広い用途に使いやすいです。
乾燥パスタや冷凍パスタで有名な「オーマイパスタ」を販売するニップンのスタンダードな強力粉です。のちにご紹介する日清ウェルナの「カメリヤ」と並び、コストパフォーマンスに優れています。
たんぱく質も標準的な量であり、扱いやすい生地に仕上がります。初心者に向いていますが、他のスタンダードな強力粉と比べて、ジッパーがついていないため第9位です。
「春よ恋」は「はるゆたか」という国産小麦の改良品種で、様々なパンに合わせて風味を引き立てるのが特徴です。
1㎏の容量ではジッパーがついていないことと、国産で少しお値段が張るため第10位です。
今回はパン作りにおすすめの強力粉をランキング形式でご紹介しました。
パン作りに使う強力粉は、たんぱく質量が多いほどまとまりが良く初心者の方でも扱いやすい生地になります。
保存の利便性や作るパンの種類によっても違いがあるので、ぜひ当記事を参考に自分に合った強力粉を探してみてくださいね。