落花生は高カロリーで太りやすい?落花生は、実は食べなきゃ損な食材だった!管理栄養士である筆者が、落花生のカロリーと知られざる美容とダイエット効果についてご紹介します。落花生を食べてキレイになろう!
落花生はナッツ類に思われがちですが、実は豆類の仲間です。
落花生は太りやすい食材と思われがちですが、実際はどうなのでしょうか。
今回は落花生のカロリーを調査するとともに、知られざる美容やダイエット効果についてお伝えします。
※この記事は、管理栄養士の「相田すみ子」さんがご紹介しています。
カロリーのお話をする前に、落花生とピーナッツの違いについて説明しておきましょう。
結論から述べると、「落花生」と「ピーナッツ」両者は同じものです。
などが主な理由として考えられます。
結局同じものなので、カロリーや栄養素の違いもありません。
落花生のカロリーは100gあたり585kcalです。ほかの豆類と比べるとどうなのでしょうか。
豆類の中では際立って高カロリーなのが分かりますね。その理由は、脂質が多いからなんです。
落花生の成分中、約50%が脂質で構成されています。落花生(ピーナッツ)からピーナッツバターが作れるのも納得できますね。
一般的に販売されている落花生は、乾燥させてあるか中身を取り出して煎った状態にしてあるものがほとんどですが、ときには収穫したての生の落花生を手に入れることもあるでしょう。
生の落花生は、茹でて食べることもできます。
その場合、乾燥状態や煎った状態の落花生とはカロリーが異なってくるのです。
同じ落花生でどうしてもこうもカロリーが違うのかというと、水分量が関係しています。
生や茹でたピーナッツは水分を多く含んでいるので、同じ重量で比べるとカロリーが少なくなるのです。
味付きのバターピーナッツは調味料分さらにカロリーが上乗せされています。
ピーナッツは“ナッツ”とつきますが豆類です。
余談になりますが、せっかくなのでよくミックスナッツなどでセットになっている、ナッツ類のカロリーを比べてみました。
豆類と比べると落花生は際立ってカロリーが高いですが、ナッツ類と比べるとカロリーは低めといえますね。
カロリーを気にするときは、ナッツ類の中でも落花生を選ぶとよいでしょう。
落花生は、ビタミンEが豊富な食材です。
このビタミンには体がさびるのを防ぐ効果(抗酸化作用)があるので、シワやたるみの発生を防ぐことが期待できます。
同様の効果を持つ「レスベラトロール」というポリフェノールが含まれていることも分っています。
この成分は主に薄皮に含まれているので、できれば薄皮つきの落花生を食べたいですね。
もうひとつ、ビタミンEには血行を促す効果も期待できます。
肌の細胞の隅々まで栄養を届けるには、血流をよくする必要がありますが、落花生を食べることでその手助けをしてくれるのです。
先ほど触れたように、落花生には美容効果が期待できる成分が含まれていますが、やはりカロリーの高さが気になるかもしれませんね。
通常、カロリーの高い食材を食べると太ってしまいますが、落花生に関してはそうとも言い切れないのです。
毎日100gの落花生を8週間食べ続けてもらったところ、被験者の体重は約1kgしか増えていなかったという研究データがあります。
通常の食事にプラスして約600kcalもの落花生を食べたのに、あまり体重が増えていないというのは不思議ですよね。
落花生に含まれている脂質は主に「オレイン酸」。オレイン酸は脂肪をエネルギーに変えたり、糖の吸収をおだやかにしたりします。
悪玉コレステロールを減少させたり、便のすべりをよくしてスムーズな排便を促す役割も期待できたりするので、カロリーが高い割には太りにくいと考えられます。
短期間だけ食べるのは太りやすくなるという研究データがあります。
ダイエットに役立てるなら2ヵ月程度は、適量を取り続けましょう。
1日あたり20粒がおすすめです。
20粒食べると約100kcalを摂取することになります。この程度ならダイエットにも支障がでにくいでしょう。
脂肪をエネルギーに変えたり、スムーズな排便を促したりするので、ダイエットの強い味方になってくれますよ。
おやつに取り入れたり、食事に使ったりとさまざまな方法で落花生を取り入れてみてください。
出典:ソラレピ
好みの野菜でアレンジできるのと、少ない材料で作れるのがポイントです。
思い立ったらすぐ作れるので、おかずやお弁当の一品にもおすすめです。
出典:レタスクラブ
パッタイは、タイの焼きそばです。
通常は米麺を使うのですが、ダイエット中でも気兼ねなく食べられるよう、しらたきでアレンジしたパッタイをご紹介します。
エスニックな味付けと落花生の相性は◎。エスニック料理が好きな方はぜひ作ってみてくださいね。
出典:レタスクラブ
中華料理店でよく見かける鶏のカシューナッツ炒め。
こちらはカシューナッツを落花生に置き換えたレシピです。
バターピーナッツを使ったり、もちろん味付けなしの落花生でOK。たんぱく質や美容にうれしい成分がたっぷり摂れます。
落花生のカロリーの高さを聞くと、つい手が伸びにくくなりがちですが、実際は食べなきゃ損な食材です。
落花生の脂質は太りにくく、さらに美容効果も期待できます。
そのまま食べるのはもちろん、さまざまな料理にアレンジできるところも魅力のひとつ。
抗酸化作用を得るなら、薄皮つきのものがおすすめです。
ぜひ、毎日20粒程度を食べ続けてみましょう。前よりきれいな自分になっているかもしれませんよ。