納豆はダイエットに良いの?管理栄養士である筆者が、ダイエットを助ける納豆の栄養について解説しています。美味しく食べるだけ?本当に納豆で痩せるの?無理しないで効果あるの?かご紹介します。
スーパーやコンビニでも手軽に購入できる納豆は、ヘルシーでコスパもよく、食事に取り入れている方も多いかと思います。「納豆ダイエット」などというワードも発信されていますが、本当に痩せるのか、どんな効果があるのか不安な部分もありますよね。今回は、管理栄養士である筆者が、ダイエットを助ける納豆の栄養について解説していきます。
※この記事は、発酵食スペシャリストで管理栄養士の「矢崎海里」さんがご紹介しています。
納豆の原料、大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど、タンパク質や栄養が豊富な食材です。古くから肉や魚の代わりに食べられており、最近では、ベジタリアンやヴィーガンの方のタンパク源としても注目されています。ダイエットでは「高タンパク」がひとつのワードとなっています。
タンパク質は、筋肉や臓器などを構成する重要な成分です。タンパク質を摂ることで、基礎代謝アップに繋がることから、ダイエットに効果的とされています。 消費カロリーを増やし、痩せやすい体をつくります。
また、筋力をつけることでリバウンドのリスクを減らす効果もあります。魚や肉もタンパク質を豊富に含んでいますが、部位によっては脂質が多いものもあります。脂質の少ない大豆はダイエットの強い味方になっています。
ビタミンB6を摂取することで、取り入れたタンパク質を効率よく活かせます。
大豆そのものにビタミンB2は豊富に含まれていません。納豆菌による発酵を経て、大豆の6倍ものビタミンB2を有しています。脂質の代謝に深く関係しており、補酵素としてはたらきます。体脂肪率の低下に繋がります。納豆1パック(50g)で、1日の摂取基準のうち約20%を補うことができます。
便秘解消効果などが広く知られている食物繊維ですが、血中コレステロール値を下げる効果もあります。血糖値の上昇を抑制する作用もあり、糖分を脂肪に変える働きを穏やかにする効果もあります。納豆1パック(50g)で、1日の摂取基準のうち約20%を補うことができます。
大豆や大豆製品に含まれる大豆レシチンには、血中のコレステロール値や中性脂肪値の改善にはたらきます。
噛みごたえもあり、お腹にたまる納豆は満腹中枢を刺激します。食事の少し前、またははじめに納豆から食べると、自然と食事の量を抑えられます。
タンパク質は基礎代謝アップによる消費カロリー増加、ビタミンB2は体脂肪率の低下に繋がるなどダイエット時期に納豆は嬉しい食べ物でしょう。体調不良やストレスの元となる食事制限のみ、習慣的に時間の取りづらい運動のみ、といったダイエットは少なからず無理をしなければいけません。おいしく食べてしっかりと栄養を摂る、無理のない、より効果的なダイエットをしましょう。