あずき=痩せる食材?あんこなどのイメージから、カロリーが高めの食材と思われがちなあずき。実は体にうれしい要素が!管理栄養士である筆者が、気になるあずきのカロリーとあずきのおいしくて効果的な食べ方をご紹介します。
あずきを食べることは、むくみ解消やダイエットになると聞いたことはありますか?実際、あずきは体の水分を調整する成分を含んでいるので、スッキリとした体を目指したい人にピッタリなデトックス食材です。いくら余分な水分を排出してくれるとは言え、カロリーが高いと逆に太ってしまうのでは?と心配になるかもしれませんね。そこで今回は、気になるあずきのカロリーを調査してみました。
※この記事は、管理栄養士の「相田すみ子」さんがご紹介しています。
実際あずきのカロリーは高いのかどうか、他の豆類と比較してみました。
ご覧のように、豆類の中でカロリーは低めです。
一般的に“デトックス効果が期待できる”といわれている食材たちとあずきのカロリーを比較してみました。
※カリウムが多かったり、食物繊維が豊富だったりする食材をピックアップ
デトックス系の食材と比べると、糖質が多いあずきはカロリーが高く感じてしまいます。
デトックス系の食材と比較すると、確かにあずきのカロリーは高い傾向にある
●そもそもデトックス系以外の他の食材と比較すると、あずきのカロリーは低い
●あずきを一度に100gを食べることはまれなのでカロリーはそこまで気にしなくて良い程度
★気になるカロリー以上に、あずきはむくみ解消やデトックス効果が期待できる強みを持っている
あずきに含まれるカリウムの量は、食品の中でもトップクラス。カリウムは体の水分を排出する効果があるので、辛いむくみ解消に効果的です。
サポニンはあずきの皮に含まれる成分です。血流を促して冷えをやわらげたり、中性脂肪値を下げたりする働きがあります。血流がよくなることで、体温が上がって代謝や免疫をアップさせる効果が期待できます。
ゆで大豆と比較すると、約2倍も多い食物繊維が含まれています。あずきに含まれる食物繊維は腸内で膨らむので、便の量や回数を増やします。腸内に残った老廃物を効果的に排出してくれるので、ダイエットや美容効果だけでなく、大腸がん予防にも効果が期待できます。
あずきが高カロリーと思っている方は、あんこをイメージするからではないでしょうか。
★砂糖をたっぷり使用したあんこだと、カロリーが跳ね上がってしまう
ダイエット目的であずきを食べるなら、あんこ(砂糖入り)ではなく、断然無糖のゆで(蒸し)あずきをおすすめします。スーパーの豆コーナーや、通販でも無糖のゆで(蒸し)あずきが手に入るので、おやつ代わりや料理に取り入れてみてはどうでしょうか?
「あずきがデトックスやダイエット向きなのは分かったけど、活用方法が分からない」という方もいるでしょう。 ダイエット中にもおすすめな“低カロリー&あずきの効果を活かせるレシピ”を5つご紹介します。
出典:クックパッド
あずきを煮だすことで、効能をギュッと凝縮。お茶なので、あずきの食感が苦手という人にもおすすめできます。 煎らずに生あずきを水にかけて煮だす方法もありますが、えぐみが強くなるので、初心者は煎ってから煮だす方法から試してみましょう。
ノンカフェインなので、カフェインに過敏な方でも安心して飲めます。ストレートで飲むのはもちろん、濃く煮だしてミルクを加えたり、柚子の皮や桜の塩漬けを加えたりして風味をプラスするのもおすすめ。
特に決まりはありません。 あずき茶に含まれる成分は、水溶性ビタミンがほとんどなので、たくさん飲んでも体の外に排出されるのでたくさん飲んだからといって体に害はないと考えられます。
こしてザルに残ったあずきは、サラダにトッピングしたりそのまま食べたりと捨てずに活用しましょう。
出典:味の素
あずきの煮汁ごと食べられるあずき粥は、効果的な成分をムダなくいただけます。ほんのりとした塩気と甘みが、ほっこり気分に。低カロリーで消化にも良いあずき粥は、ダイエットの味方になってくれます。
出典:クックパッド
ダイエット中のお供に、サラダを選ぶ方も多いのではないでしょうか。 あずき茶を作ったときに残ったあずきや、市販の蒸しあずきを使って作れます。「あずきってどう使っていいか分からない」と思うかもしれませんが、クセのない味なので、こんな風にトッピングの材料にもなります。サラダの野菜はお好みのものに変えてもOK。
出典:だいどこログ
ダイエット中にカレーは天敵と思うかもしれませんが、あずきと煮汁を使うことで罪悪感ナシのカレーが作れます。糖質を代謝してくれる豚ひき肉を入れることで、さらにダイエット向きのカレーになります。市販のルーを使うので、誰でも簡単に作れるところもポイントです。
出典:大塚製薬
あずきを使ったスープって珍しいですよね。無糖のあずきを使えば、どのスープの味も邪魔しないので、いつものスープに足してみてはどうでしょうか?
甘いあんこなどのイメージから、カロリーが高めの食材と思われがちなあずきですが、砂糖を加えなければカロリーは低めです。それだけでなく、ビタミンや食物繊維、ダイエットをサポートしてくれる成分など体にうれしい要素がたくさん詰まっているんです。
普段、赤飯やぜんざいなどでしかあずきを食べることがない方も、この機会にあずきを食卓に取り入れてみませんか?